ブログが200記事になったので、今日は実生活に役に立つ話を書こうと思います。
私、〇〇には弱いけど〇〇運はあるみたい。いや、あらゆる運が足りない。運、不運の感じ方は人それぞれ。男運女運、健康運、クジ運。どれもほしい。ううん。全部はムリでも、良い運に近づくことはできる。という話です。ちょっと視点を変えてみると、何かが変わっていくかも。
★ディズニーランドに行きたい
ディズニーランド、ディズニーシーのパスポート?懸賞が当たったら行く。
そう決めている人は多いかもしれない。私も、数年前まで、そう思っていた。でも、いつの頃からか、全然、当たらなくなった。リピーター率が高いディズニーリゾート。行きたい気持ちはみんな同じなのだろう。
パンをいくつも食べ、ソーセージをまとめ買いして、コーヒーもいっぱい飲んだ。バーコードを集めてハガキに貼ったら、心はもうディズニーへ飛んでいる。仕上げにプーさんの切手まで貼れば、もう8割方、当たった気分になってしまう。
150組300名様とか、200組400名様という当選人数なら、その中に自分のハガキが紛れ込んでも、不思議じゃない気がするのだ。とはいえ、まったく根拠のない自信なので、そういえば、あのハガキはどうなったかなあ。ハズレたんだろうなあ。と、うすぼんやり思い出すくらいで、忘れるのも早い。
★当たるまでの道のり
ハガキを書くより、その食べもの代を貯めて、チケットを買えばいいんじゃないの?
家族は言う。ちがう。私は、懸賞に当たりたいのだ。
封筒が届いた時のワクワク感、めくるめくような気持ち、スキップしたくなる昂揚感。あの感覚を味わいたい。手っ取り早いのはウェブ応募だけれど、パソコンで応募するとスパムメールがたくさん届く。
「あれから元気だった?」「俺、今〇〇にいるんだ。」と、友人を装う文面。ある時、中居君と名乗る人物から、この間の夜は楽しかったね。という連絡をもらったが、あいにく、最近の私には、そんな夜はなかった( ꒪ д꒪)
そんなわけで、PC応募は、面倒なのでやめた。
★当たった
バーコードが集め、マスキングテープやシールを貼り、ハガキを作っていたある日、ついにその日はやってきた。
いつも何かを届けてくれる佐川さんが、私に向かって駆けてくる。いや、私の家に向かって駆けてくる。このお兄さんは、大変さわやかだけど、手渡す時に、「えーと、まんだらけさんですね。」とか、「食玩王国ですって!」と、いちいち店名や商品名を読みあげる。でも、そこに、からかいの意図はなく、親しみしか感じられないので、私の買ったものは、相変わらず、玄関先で読みあげられている。
そして、その日、彼が言ったのは、「えーっと、東京ディズニーリゾートさんですね」。厚めの封筒を差し出された。あっダメ。心臓がドキドキしてきた。いや、動悸、息切れかもしれない。
そうか、このようなチケットは宅配便でやってくるのか。普通郵便だと、届いてるかどうかわからないものね。企業側は本当に送っていたのか。それまで、やや疑っていた応募先各位に「ごめんね」と思った。
封筒は大手企業からのもので、その下に、小さく近所のスーパーの名が書いてあった。
開封すると、ディズニーランドとシーのパンフレットとパスポートが入っている。
買い続けたコーヒー、パン、ソーセージ、飲みものの合計金額が、そのパスポート代を上回るものだとしても、当たったことが単純に嬉しくて、その場でクルっと回った。部屋が広かったら、きっとスキップしていたことだろう。
振りかえれば、あんなこと、こんなこと。不運なことも多かった。あたったものといえば、公園のボール、変な占い。傷んだ魚くらいだった。
2枚のパスポートで、私の不運は相殺されないが、やってきた幸運は、真面目に暮らしていて良かった。という気持ちにさせてくれる。
★青い鳥はご近所に
で、本題はここから。
この懸賞は、協賛キャンペーンのレシートで応募したものだった。しかもハガキはたった一枚。
なんということだ。
一所懸命に貼ったバーコードの応募ではなく、数百人単位の当選人数でもない、ど近所のスーパーの懸賞だった。確か当選人数は数十人だったから、青い鳥は、私の住む町内でパタパタ飛んでいたことになる。
ここで、当たった経緯というか、流れを書いてみたい。
ある時、私は、病院からの帰り道、スーパーに立ち寄った。通院の帰りであるから、気分は少しどんより。
まあ、どんよりしていても、お買い得品や、これを買って応募しよう!の商品には目がいくので、その日も、そうか700円買えば、それで応募できるんだな。ということで、キャンペーン商品をカゴに入れた。
レジに並んで、お財布からお金を出す、その刹那。
レジの人が「コレおいしいんですよね」と言った。それも、とびっきりの笑顔で。
「あ、そうですね。」と返したら、「おいしいから、他の人も食べてくれるといいなと思ってたんです。余計なこと言っちゃった。」と恥ずかしそうに、また仕事に戻った。
スーパーで話しかけられることなんてなかったから、私の反応は今ひとつだったかもしれない。でも、でも、なんだか嬉しかった。その人の名札を見て、その名前だけは忘れまいと思った。
★幸せな当たり方
感謝の気持ちもこめて、応募ハガキに、その人のことを書いた。
外れてもいいやと思った。当たらなくても、店長さんがハガキに目を通すかもしれないし、あの人がほめられるかもしれない。いや、ほめられてほしい。と願った。
何気なく書いた、その一枚が当たった。ウィンウィンだ。
当選したのは、首都圏にいくつか点在する、中堅スーパーの懸賞だった。
人を幸せにしたい気持ちがあって、自分も幸せになれる。見返りを期待しなかったからこその当選かもしれないが、これが、今までで一番、幸せな当たり方だったように思う。
★好意はめぐる
誰かにほめられて、がんばれるのは、子供だけじゃない。大人だってうれしい。その喜びはエネルギーに代わり、人にも自分にも、何か良いものを運んでくる。
無理に長所を探す必要はないけれど、ほめられて嬉しくない人はそういない。たとえば、誰かにほめられたら、こんなことがあったよ。と家族に話すかもしれないし、それを聞いた人がまた喜ぶ。好意はめぐる。
当選という幸運は、そうそうないかもしれない。一度当たったら次はないだろう。と思っていたが、それは違った。同じ店、同じ種類の懸賞で続けて当たったことがある。ネガティブな想像や思い込みは要らないと思った出来事でもあった。
当たる手段として、「一言書く」というのは、一般的に知られているけれど、その一言は、真実であることが肝要だと思う。そこに、ある種のラッキーパワーが働くような気がするから。
懸賞に限らず、放った好意の矢は、めぐりめぐって、いつか、あなたや、あなたの大切な人の元に届けられる。
★幸せは香水のようなもの。他人にふりかけようとすると、自分にも2、3滴ふりかかる。~レオ・パスカリア~
お読みいただき、ありがとうございます。